国内開発ビジネスの展望 ~やはり国内生産~
近年、開発コスト圧縮の方法として、オフショア(国外開発)による開発手法が定着し、
その割合が年々高まりつつあります。
しかしながら、日本独自の「阿吽の呼吸」や「行間(ぎょうかん)」については、
外国人には読み取るのが難しく、受け入れてもらえない場合が散見されます。
契約社会ならではのドライな主張ですが、契約書に記載がないので無理強いも不可能です。
結局、「外国人とはやりにくい」という事になってしまいます。
「言語の壁」意外の風習の違い・文化の違いによるトラブルが後を絶ちません。
しかし、こればかりは仕方なのないことです。
どういう風に受け入れるかという事が課題となりますが、
残念ながら、金で解決するか、日本人が我慢するしか方法がありません。
また、オフショアによる学習効果は大規模開発(少なくとも数億円以上)でないと現れず、
言語間の翻訳作業など本来開発に充てる作業量が無駄なコストとして消えてしまいます。
表面上見えるコストは低い場合が多いですが、
手戻り・やり直しなどで発生するトータルのコストを考えると、
やはり、国内生産が分があるように思います。
また、ここ数年、外国人のエンジニアの単価が上昇し、
中途半端に経験のある外国人は日本人より単価が高い場合があります。 本末転倒ですね。。。
ITシステムの品質が重視される時代となった今、
品質確保のために、国内生産を見直すべきだと感じます。